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カービュー マーケットウォッチ(2009年4月度)

 自動車総合サイト「carview.co.jp」を運営する株式會社カービュー(本社:東京都中央區、代表取締役:松本 基)は、社団法人 日本自動車販売協會連合會が公表する「月間登録臺數ランキング」をもとに、日本國內における自動車マーケットの動きを獨自分析する。

最量販期の3月も厳しい狀況に変化なし!

國産乗用車、軽乗用車、輸入車とも31.3%、11.0%、27.6%減に

 今回は、日本自動車販売協會連合會(自販連)、全國軽自動車協會連合會(全軽自協)、日本自動車輸入組合(JAIA)が発表した3月の販売データからマーケット概況をチェックしていこう。まず輸入車を含めた3/5ナンバー乗用車(軽自動車除く)全體は28萬6311臺で、前年同月比69.1%と8カ月連続のマイナスとなった。下落率が2ケタ超になったのも6カ月連続で、ナンバー別では3ナンバーが11萬6190臺で前年同月比62.0%、5ナンバーは17萬121臺で74.9%と、いずれも8カ月連続の減少。またバンやトラックなどの貨物車やバスを含めた登録車全體の2008年度(08年4月~09年3月)合計は前年度比15.7%減の289萬1901臺にとどまり、1971年以來37年ぶりの300萬臺割れになった。

 輸入車と軽自動車を除く國産乗用車は26萬4441臺(日産デュアリスの輸入分22臺含む)で前年同月比は68.7%。メーカーごとの合計も全メーカーが前年割れで、それもすべて2ケタ臺の大幅なマイナスだ。ただ3月末から土日の高速道路通行料の大幅値下げが始まり、4月からのエコカー減稅、さらに新車購入補助金などの支援策が具體化しはじめたこともあり、今後の盛り返しが期待される。

 國産乗用車の月間ランキングでは「ホンダ フィット」が4カ月連続トップ。2~4位は「ヴィッツ」、「パッソ」(「セッテ」含む)、カローラ(「アクシオ」、「フィールダー」、「ルミオン」の合計)のトヨタ勢で、上位4位まで4カ月連続で同じ顔ぶれだ。とはいえ、「セレナ」、「ノート」、「ティーダ」、「キューブ」の日産勢が5、8、9、10位にランクインしたのは見逃せないポイントだろう。

 軽自動車は乗用車部門が17萬7094臺で前年同月比89%と4カ月連続のマイナス、商用車を含む全體も22萬3035臺、86.2%と5カ月連続で前年を下回ったが、2008年度合計では2年連続の前年割れながら、180萬8883臺、前年度比4.4%減と下落率は1ケタ臺にとどまった。

 また輸入車(乗用車のみ)は日本メーカー製を含む全體では2萬1892臺、前年同月比71.2%。海外メーカー製のみでも2萬655臺、73.1%と11カ月連続のマイナス。2008年度合計では18萬4399臺、前年度比29.6%減で、貨物車を含めても16年ぶりに20萬臺を下回った。

ココも気になる! その1

エコカーの優遇稅制がクルマ購入の追い風になるか?

 最需要期である3月もクルマ販売の下落傾向に歯止めがかからなかったが、4月1日から従來のグリーン稅制に加え、環境対応車普及促進稅制がスタート。これらの稅制優遇により來年3月31日まで、一定以上の「排気性能」と「燃費基準」を満たしたクルマであれば、自動車稅、自動車重量稅、自動車取得稅が減稅の対象となった。

 いわゆるエコカー減稅と呼ばれるものだが、対象車種は話題のハイブリッドカーだけではない。平成17年基準排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)適合車で、かつ平成22年度燃費基準+25%、+20%もしくは+15%達成車であれば、減稅率に違いはあるものの優遇稅制の対象になるのだ。例えば、ハイブリッドカー(排ガス規制-75%+燃費基準+25%)は自動車稅が50%減稅、重量稅&取得稅は免稅(つまりゼロ)だが、排ガス規制-75%+燃費基準+25%を満たした乗用車であれば、自動車稅50%減稅、重量稅&取得稅75%が減稅され、排ガス規制-75%+燃費基準+20%もしくは+15%達成車も自動車稅25%減稅、重量稅&取得稅は50%減稅される。具體的には、ハイブリッドカーの「ホンダ インサイト」Gグレードは自動車稅の50%減稅(金額は登録月により異なるが年間で1萬7250円お得)に加え、重量稅5萬6700円、取得稅8萬1000円がゼロになるため、トータルで15萬4950円のお得。このほか「トヨタ ヴィッツ」1.3Fでも約7萬2000円、「日産 セレナ」ハイウェイスターVセレクションも約15萬8000円(ともにオプションの有無などにより金額が異なることもある)が減稅となるわけだ。

 詳しくは各メーカーのWEBサイトを參照してほしいが、日産のようにエンジンおよびCVTの制御変更などでいち早く優遇稅制に適合させた車種もあるので、要チェックだ。

ココも気になる! その2

9年連続輸入車ブランドNo.1のVWが新型ゴルフで復調を期す

 2008年の年間合計で前年比12%減の4萬5522臺ながら、9年連続輸入車ブランドNo.1となったVW(フォルクスワーゲン)。車名別でも「ゴルフ」シリーズが2萬3280臺で6年連続のトップとなった。昨年はニューモデルこそ「ティグアン」、「パサートCC」だけだったが、直噴ターボのTSIエンジンとDSG(ダイレクトシフトギアボックス)搭載モデルの拡充と低燃費バージョンの追加で、著実な売れ行きを確保した。

 ただ輸入車市場全體で2008年度合計29.6%マイナスと非常に厳しい狀況だけに、VWも1~3月の累計で前年同期比67.4%の1萬56臺まで落ち込んでいる。そんななか、主力モデルのゴルフがモデルチェンジし、4月14日より発売された。プラットフォーム(基本骨格)は前モデルからのキャリーオーバーながら、徹底したブラッシュアップにより、ゴルフ史上最高のモデルと謳われる。とりあえずは、122馬力仕様のTSIコンフォートラインと160馬力仕様のTSIハイラインの2グレード展開だが、今年の1~3月でも5691臺(前年同期比76.9%)で車名別販売臺數トップとなったゴルフだけに、その売れ行きに期待がかかる。

 また1~3月の車名別ランキングは、トップのゴルフのほか、2位「BMW 3シリーズ」3141臺、3位「メルセデス?ベンツ Cクラス」3100臺、4位「BMW ミニ」2576臺、5位「VW ポロ」1921臺、6位「アウディ A4」1352臺、7位「BMW 1シリーズ」1228臺、8位「メルセデス?ベンツ Eクラス」1070臺、9位「メルセデス?ベンツ Bクラス」1069臺、10位「アウディ A3」999臺がトップ10で、VWではティグアンも696臺で13位にランクアップ。VWの今後の動向にも注目していきたい。